ながく使う、かしこく使う
てぬぐいだから見えてくる
温故知新の暮らし方

平安時代から使われてきたといわれる、てぬぐい。
手や顔をぬぐう。ものを包む。そうじに使う。
江戸時代には、おしゃれにも取り入れられていたそうで、
さまざまな用途に使える、日本らしいアイテムです。

てぬぐいの魅力は、
洗うほどにやわらかな手触りに変わっていくこと。
色と柄が豊富なこと。
長く使える日用品であり、生活のなかの小さな工藝品です。

洗うほどに味が出る「注染」
ながく使うことを前提に染めています

「注染」は、染料を注いで糸の中までも染める手法で、
明治時代に確立して広まった日本だけの技術。
糸の中まで染料で染めるため、
布地が硬くならず吸水性がよくて乾きやすい。
柄に裏表がなくリバーシブルで使えることもあり、
てぬぐいには最適な染め方です。
染めは、職人による手仕事。天気や湿度で染まり方が違うから、
気温や天候にあわせて染料や糊の固さを調整するのも長年の経験がなせるわざ。
それでも、1枚1枚に個性が出てしまうのはご愛嬌。
自然と対話して人の手で生み出すものだからこその、いい味わいに。
使えば使うほどやわらかな手触りになるのも、
少しずつ染めの色がなじんでくるのもてぬぐいならでは。
デニムと同じように、育てる楽しみがあるのです。

自然を友として。伝統文様いろいろ

昔から日本に伝わる文様には意味があり、
願いを込めたものがたくさんあります。
桜、紫陽花、金魚、紅葉など季節ごとの風物詩。
麻がすくすく伸びることにあやかって子どもの成長を願う「麻の葉」、
無限に広がり伝わる波を描き、吉祥の象徴とされる「青海波」。
ながく日本で愛されてきた縁起のいいモチーフをてぬぐいに取り入れています。
一方で、かまわぬオリジナルの意匠も。
“100年後も愛されているもの”を目指して、
あたらしい伝統文様をデザインしています。

1枚で多様に使える。器用な日本の想像力

てぬぐいの用途は、水分をぬぐうだけではありません。
頭や首に巻いたり、昔は生地をさいて修理に使ったり。
包むことも得意です。
奈良時代の昔から、大切なものは紙や布で包んできた日本人。
「包む」は、ものをていねいに扱う気持ちのあらわれです。

お弁当や手土産から、
日本酒の四合瓶やワインボトルのようなかたちのものまで包めるのは、
てぬぐいならでは。多様に使えて、とてもエコロジカル。
シーンにあわせて、てぬぐいの柄と包み方を選んでみては。

共通するのは「遊び心」。
かまわぬから生まれた3つのブランド

「かまわぬ」は、“古きを知り、新しい遊びを生み出したい”
という思いで、もの作りをする会社です。
てぬぐい、和雑貨を展開するブランド「かまわぬ」を中心に、
お菓子やお茶、小さな雑貨を好きなまめサイズのてぬぐいを選んで包めたら?と生まれたブランド「まめぐい」。
「SHARED TOKYO」は、私たちが暮らし働く“東京”の魅力を
もっとシェアしたい、と、渋谷、上野、秋葉原、銀座など
さまざまな東京の街をモチーフにグッズを制作。
「かまわぬ」「まめぐい」「SHARED TOKYO」は、
顔が似ていない3兄弟みたいなもの。
「遊び心」を共通にして、
それぞれのコンセプトでもの作りをしています。