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かまわぬ手帖 vol.3 〈手ぬぐいの使い方〉手ぬぐいの洗い方

<てぬぐい いろは>てぬぐいの洗い方

今回のテーマは、洗い方。てぬぐいって手染めなのは魅力だけど、色落ちが心配…という声を耳にします。
手染めの布は取り扱いが気になりますよね。

新品のてぬぐいは、はじめに「水通し」をしましょう。⇒参照:はじめてのお手入れ
未使用のてぬぐいは余分な染料や糊が残っているため、使う前に水洗いをします。生地のゆがみも整うのでぜひお試しください。

では実際洗ってみると、どんな感じなのでしょう?今回は様々な色のてぬぐいを洗ってみました。色によって違いはあるのでしょうか。

それでは「洗濯実験」スタート!

かまわぬのベーシックなてぬぐいより、白地から濃い色まで12色のてぬぐいをセレクトしました。

それぞれ洗面器に溜めた常温の水で洗っていきます。
どのような結果が出るでしょうか。

実験結果はこちら!

意外にも白地の「かごめ」は水色の染料が出てきました。色がたくさん落ちると予想していた紺色の「米小紋」は、さほど色が出ていないという結果に。

皆さんの予想はいかがでしたでしょうか。赤などは思ったとおりの結果ですが、淡い染色でも水に色がつくことが分かりました。やはり最初の水通しが肝心ですね。

それでは、きほんの「てぬぐい洗濯方法」をご案内いたします。

◇洗い方のコツ
使いはじめの数回は、余分な染料が落ちるため手洗いがおすすめです。てぬぐいの色落ちは徐々に落ちついていきますのでご心配なく。3~5回程度、他のものと分け洗いがおすすめです。
何回か洗って色落ちしなくなったら、洗濯機で洗ってもOK!
ただし他のものと一緒に洗う場合、白シャツなど色移りが心配なものは分けて洗うと安心です。

◇洗剤は使用OK?
洗剤使えるの?という質問を受けることがあります。生地に優しいのは手洗い・水洗いです。
ただ汚れやにおいが気になったら、洗剤を使っても問題ありません。おすすめは中性洗剤です。通常の洗濯洗剤も使えますが、漂白剤入りや強いアルカリ性の洗剤は、生地を傷める原因になりますのでお避けください。

◇お湯は使っていい?
お湯ではなく水洗いをおすすめします。お湯は色落ち・にじみの原因になりますので控えましょう。

まとめて洗うときは同色系のてぬぐいを一緒にすると、色移りも気にせず洗えます。

浸け置きや濡れたまま放置すると、色移りの原因になります。特に白地は色を吸収しやすいので要注意です。早めに脱水しましょう。

洗い終わったら濡れたままにせず、早めに乾かしましょう。
重ねて置いておくと、色移りの原因にもなります。

干す場所ですが、直射日光は色あせの原因にもなりますので、陰干しがおすすめです。

干すときに、てぬぐいの端を持ってパンパンとよくシワを伸ばします。さらに耳(端の少し硬い部分)をピンと張ると縮みが防げます。ちょっとした工夫ですが、乾いたときの仕上がりが違ってきますよ。

乾いたらほつれた糸を切って、仕舞いましょう。


きほんの洗い方、いかがでしたか?
てぬぐいを長くお使いいただくためのコツです。
最初はすこし手間が掛かりますが、手を掛けた分だけ愛着も湧いてきますね。


次回更新は、7月5日(火)予定です。お楽しみに。